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2012/09/11

【Hackintosh】OSx86 WinPCにMountain Lion 10.8をインストール

夢見る連載企画第3回目、今回は現在Macの現行OS Mountain Lionです。

Snow Leopard 10.6.8をInstallする方法』、『Lion 10.7.4をインストールする方法』と紹介してきましたが、やはり現行OSである山ライオンは魅力的なものがあるかと思います。

今まであまり反響がなかったので、どうしようか迷いましたが、ほぼ完全に動作するMountain Lionの勇姿を見てもらいたく、紹介いたします。


以下、OSx86についてのテンプレです。途中から見た方は目を通してください。

役立つ主要なOSx86情報サイト



この3ヶ所は主に英語サイトですが、アカウント登録は必須です。
メールアドレスを入力する必要がありますが、スパムなど一通も来ていないのでご安心ください。

日本語のサイト


  • OSx86jp @ ウィキ:2ちゃんねる新・mac板にある「MacOSX86の夢を語ろう!」スレのまとめなど
    本スレのテンプレや時事情報がInsanelyMacの日本語フォーラムよりも速く豊富
  • OSx86 Project @ 私的ウィキ(blog):MacOSX86の夢を語ろう! スレの過去ログやノウハウなど

日本語なので過去ログやテンプレのリンクなど、分かりやすいので参考になるかと思います。
2ちゃんについては、質問ではなく情報交換の方がメインなので、読むだけでも楽しいですよ。

PC環境


CPU:Intel Core i7 2600K
マザーボード:ASRock P67 Pro3
グラフィックカード:NVIDIA GeForce 8800GTS
メモリ:DDR3 PC3-10600 4GBx4
ストレージ:Crucial m4 SSD 256GB(Windowsとは別で使用しています)

基本的には過去に書いた記事にSSDとHDDを足しています(タイトルが大げさです)
完全Windows 7 SSD 最適化セッティングマニュアル 永久保存版

事前準備


1.調査

IntelのCPUに限り動作確認がされています。
OSx86 Project - Wiki」での確認や自分のCPUの型式マザーボードOSx8610.7などのキーワードで検索してみましょう。

ハイスペックな構成で自作するのも、安く仕上げるのも自分次第で決められるので、面白いポイントですね。

2.構成

HDD/SSD単体でインストールする場合、データのバックアップが必須です。
参考:Acronis True Image WD EditionでPCデータのバックアップ

パーティションを切って空いたスペースにインストールすることも可能です。
スタートメニューで「diskmgmt.msc」と入力するとディスクの管理が立ち上がります。
右クリックからボリュームを縮小してあげると、既存のデータを残したまま空き容量を増やせます。

インストールするためにディスクをフォーマットしておきます。

あると便利なフリーソフト:窓の杜 - EASEUS Partition Master

GUIでパーティションを編集できる他、USBメモリのフォーマットなど後からでも簡単にできます。

注意点:Windowsがインストールされたドライブに入れると、電源投入後はMacの方が優先的に起動します。

3.インストールディスク

Mac OS X Lionからダウンロード販売となり、Snow Leopard 10.6.8かLionのApp Store経由で購入。インストールはしないで、データを残している場合にインストールできます。(アプリケーションフォルダに保存されます)実機のMacであればMountain Lionを購入、インストールしていてもApp Storeで再ダウンロードできます。

OS X Mountain Lion 10.8.1(¥1,700)
カテゴリ: 仕事効率化
販売元: Apple - iTunes K.K.(サイズ: 4,346.6 MB)
全てのバージョンの評価: (824件の評価)


インストールは、USBメモリを使った方法で行いますので、8GB以上のもの(出来れば2つ)があるといいでしょう。

シリコンパワー USB3.0フラッシュメモリ 8GB Marvel M01 アイシーブルー SP008GBUF3M01V1B シリコンパワー USB3.0フラッシュメモリ 8GB Marvel M01 アイシーブルー SP008GBUF3M01V1B

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32GBの方はWindowsとMacのデータ移動(MacとWinでFAT32フォーマットのみ共用できるため)用に10GB、あとは3つのパーティション。8GBのものは1パーティションで動作確認など使い分けています。

OS X 10.8 Mountain Lion のインストール方法


1.インストーラ

今回は、「UniBeast - Mountain Lion 1.5.3」を使った方法で紹介します。

tonymacx86 Downloads」から「UniBeast - Mountain Lion 1.5.3」「MultiBeast - Mountain Lion 5.0.2」をダウンロードします。

注意点:UniBeastの場合、OS X Mountain Lion インストール.appが「アプリケーション」フォルダにある必要があります。

インストーラの本体である「installESD.dmg」のみ保存されている方は、以下の方法が利用できます。

手動でインストーラを作成する場合

[Tutorial] Run OS X Mountain Lion 10.8 GM on a PC (Hackintosh/OSx86) [Video] | The Tech Erra



How to Install OS X Mountain Lion 10.8 on PC | Hackintosh | Headline


どちらも内容は同じで英語の手順になりますが、翻訳機能を使えば理解できると思います。

自動でインストーラを作成する場合

myHack Guide | myHack


myHack 3.1.2をダウンロードして、10.8のインストーラを作成する方法です。
こちらも英語ですが、簡単な手順なので分かりやすいです。



2.Mountain Lionのインストールディスクを作成する

実機のMacや前回作成したSnow Leopardで、無い場合はVMwareなどで作成できます。

参考:WindowsのVMwareでMac OS X 10.6 Snow Leopardを動かす方法

USBメモリを接続し、ディスクユーティリティを起動します。

パーティションマップ方式:マスター・ブート・レコード
名前:MLinstaller(任意)、フォーマット:Mac OS 拡張(ジャーナリング)で適用します。

「UniBeast - Mountain Lion.pkg」を開きます。

先ほど作成したUSBメモリを選択します。

オプションの選択画面になります。特に該当しない場合、そのまま進めます。

あとは自動で作成してくれるので、のんびりと待ってください(およそ20~30分ほど)

3.マザーボードのDSDTを探す

「型式」 + 「DSDT.aml」で検索しましょう。今回もForumにあったものを使いました。


BIOSのバージョンも関係してくるので、自分の環境にあったものかチェックしてください。

4.OS X Mountain Lion アップデート v10.8.1をダウンロード


最初から10.8.1の場合は必要無いです。
Hackintoshは総合アップデートでver.upするのが基本なので、アップデート前のディスクバックアップは忘れないように。

5.USBメモリをセットしてPCを再起動

BIOSの設定はSATAを「AHCI」、USBでのブートができるように設定しておく
USBで起動後、作成したインストーラ(USB)を選択

6.インストーラが立ち上がるのでユーティリティ→ディスクユーティリティにてフォーマット

インストールするボリュームは「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」を選択して消去します。
ディスクユーティリティを閉じて、ボリュームを選択しインストール完了まで待ちます(5~20分)

7.完了後、再起動し「インストーラUSB」でブート

Mountain Lionをインストールしたボリュームを選択し初期設定を行います。

※MultiBeastを実行するまでUSB経由でブートします。

8.アップデート前の下準備

ver.upやPC向けに調整する前に初期状態のイメージでバックアップを取っておきます。

「Finderの環境設定」で、デスクトップにハードディスクや外部ディスクを表示し、読み出しのみですがWindowsのNTFS形式ファイルを保存できます。上記ダウンロードしたファイルなどをデスクトップに置いておきましょう。

「option + command + T(Win + Alt + T)」で Finder ウインドウのツールバーを表示させると便利です。

また、スクリーンセーバーやスリープなど起動しないよう「システム環境設定」で設定しておきます。



起動ディスクではディスクイメージのバックアップが取れないため、一度電源をOFFしLion Installディスクを立ち上げます。

ディスクユーティリティで、ソース:Mountain Lionをインストールしたボリューム、復元先:外付けHDDなど(復元先を消去のチェック)としてバックアップします。

カーネルパニックで起動しなくなったなど問題が起きた時は、逆の手順で復元させると簡単です。

参考外付ハードディスクドライブ の ベストセラー

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OS X 10.8.1へのアップデート


1.ダウンロードした「OSXUpd10.8.1.dmg」からアップデート

容量は少ないので早く終わります。
完了後、再起動の画面になりますが、そのままにしておきます。

2.「MultiBeast - Mountain Lion 5.0.2」を実行

ご自分の環境にあった内容で選択、インストールします。



参考画像(SSDのためTRIM EnablerとCore i5/i7 Overclockedを選択)
※Overclockは、マザーボードのBIOSをアップデートしてから効かなくなった模様


How to use Multibeast 5: a comprehensive guide for Mountain Lion


「MultiBeast」については、こちらの英語のサイトが分かりやすく解説されています。

再起動させてサウンドやネットワークなど正常であれば完了です!

3.ソフトウェア・アップデートの実行

ネットワークがつながったらソフトウェア・アップデートをしておきます。

正常にインストールされた状態で、外付けHDDにバックアップをとっておきましょう。

スリープを有効にする


そのままでもいいですが、スリープ機能を有効にしてみます。


1)こちらの「SleepEnabler.kext.10.7.x-10.8.zip」をダウンロードします。

2)「SleepEnabler.kext」が解凍されるので、「/System/Library/Extensions」に入れます。

3)ターミナルで以下のコマンドを入力
sudo -s
chown -R root:wheel /System/Library/Extensions/SleepEnabler.kext
chmod -R 755 /System/Library/Extensions/SleepEnabler.kext


こちらの「Kext Wizard.app」があると簡単にインストールできます。

4)一度再起動し、BIOSの設定でSleepをS4-S5に設定(環境により違います)


5)再起動後、ドライバなど問題があれば「MultiBeast」を実行

以上でスリープが有効になりましたが、スリープからの復帰後ネットワークにつながりませんでした。
環境によっては機能しない・カーネルパニックとなる可能性もあるので参考まで。

Windows起動時に時刻がずれる問題


マルチブートでHackintoshを起動後、Windowsを立ち上げると時刻が大きくずれます。

また、Hackintoshで再起動後にWindowsを立ち上げるとネットワークにつながりません。
(こちらはシステムをシャットダウンしてからだと問題無いです)

時刻については、毎回インターネット時刻設定を行うのも手間なので以下のようにしています。

1)日付と時刻→インターネット時刻→インターネット時刻サーバーと同期するをオフ

2)桜時計のダウンロード : Vector ソフトを探す!

3)スタートアップに「SKRWATCH.EXE」のショートカットを作成

4)設定を以下のようにしています。

サーバ名/IPアドレス:ntp.jst.mfeed.ad.jp
起動時にオンラインにするのみチェック

参考:http://minako.ddo.jp/dojin_7/jitaku7.htm

これで、Winを立ち上げると時刻が自動的に修正されます。

Wi-Fiを有効にする


市販のMac対応Wi-Fi USBドングルで簡単に無線LANを利用できます。

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ただし、専用のドライバとアプリを使うため、内蔵されているWi-Fiネットワークとして利用したい場合、無線LANカードを接続してあげる必要があります。

1)無線LANカードの選択


ネットワークの項目で成功報告があるものを目安にするといいです。

ぼくが購入したものは、『Broadcom BCM94321MC』楽天で購入しました。

2)miniPCI E-PCI E変換ボード

無線LANカードがノートPCなどのminiPCI Eなので、PCI Eスロットに取り付けられるようにします。

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こちらの変換ボードとアンテナを2本(無線LANカードのアンテナ取り付け穴が2つのため)購入

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3)それぞれを取り付ける

アンテナとカードの取り付け穴にきちんと装着するのがポイント
DIYの要領で少し浮くカード部分を裏から小さいネジで水平になるよう固定

4)マザーボードのPCI-E x1スロットへ装着

電源投入後、認識すれば成功です。

こちらのカードはSnow Leopard、Lion、Mountain Lionいずれも認識し、Windows 7でも自動的にドライバを認識しました。
互換性などもあるので、参考程度でとらえてください。


動画でのチュートリアル




@hack_infoさんによるmyHackを用いた方法


まだまだ奥が深い世界ですが、いい夢が見られると嬉しいですね!

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